がんセンターについて

センター概要

九州大学病院がんセンターは、2007年4月1日に九州大学病院の新しい中央診療施設として開設されました。
がんセンターには、下記6つの下部組織があります。

① 外来化学療法室
② がん相談支援センター
③ 緩和ケアチーム
④ 院内がん登録室
⑤ がんゲノム医療統括部門
⑥ 希少がんセンター

​外来化学療法室​外来化学療法室では、外来における抗がん剤治療を担当するとともに、本院の抗がん剤治療の内容を精査し標 準化するために化学療法レジメン管理を行っています。外来での抗がん剤治療を安全に実施すべく活動しています。

​がん相談支援センターがん相談支援センターには看護師とソーシャルワーカーが在籍し、院内・院外のがん患者さんや御家族の様々な相談に対応しています。また、地域医療機関と密接に連携し、がん患者さんが地域においても適切な療養環境が得られるように支援しています。

​緩和ケアセンター・緩和ケアチーム緩和ケアチームには、医師、看護師、薬剤師、公認心理士が参加し、入院治療中のがん患者さんの身体的・精神的苦痛を和らげるために活動しています。
緩和ケアセンターには専任の看護師をジェネラルマネージャーとして在籍し、拠点病院や在宅医療機関との緩和医療連携体制の強化を進めています。

​院内がん登録室がん登録は、我が国のがん医療を正確に進めるための大切な羅針盤となるもので、本院の院内がん登録室では年間約4,000例の新規がん患者さんのがん治療情報を収集・登録しています。これは西日本の医療施設の中では最大の登録数であり、がん治療の実績や予後情報をホームページなどで広く公開しています。

​がんゲノム医療統括部門本院は2018年2月に九州で唯一のがんゲノム医療中核拠点病院に指定されました。がんゲノム医療は、がん細胞の多数の遺伝子を同時に解析して患者さん固有の治療を行おうとする新しい医療であり、これには多く分野の専門家の協力が必要です。本院ではがんゲノム医療統括部門がこれを担当し実施しています。

​希少がんセンター希少がんは罹患率が人口10万人当たり6例未満とされ、頻度の高いがんに比べて診断や治療が困難です。診療上不利な状況にある希少がん患者さんの診療やセカンドオピニオン、その他の診療支援を迅速かつ適切に実施することを目的として、希少がんセンターを新設しました。また、希少がんセンターに「希少がんホットライン」を開設し、希少がんに関する様々な問合せに対応しています。

九州大学病院がんセンターが運営を担当している組織としてがん診療委員会があります。この委員会には18の臓器別専門部会があり、それぞれの部会に内科医、外科医、病理医などの専門医や、薬剤師、看護師が配置され、診療科の枠を超えてがんの治療方針を討議しています。このがん診療委員会で決定された治療方針と、院内がん登録室で収集した治療の実績をこのホームページに広く公開しています。

がんカンファレンスでは「九州大学病院がんセミナー」を定期的に開催し、院内と地域の医療者を対象に最新のがん治療に関する情報提供を行っています。

組織図