>がんに関するQ&A

化学療法

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抗癌剤治療は吐き気がひどくてつらいと聞きましたが、大丈夫でしょうか。
確かに多くの抗がん剤で副作用として吐き気が出現するといわれています。しかし、最近では新しい吐き気の少ない抗がん剤や、効果の高い制吐薬が使用されるようになり、以前に比べると吐き気の程度は軽く、吐き気の頻度も少なくなっています。通常の化学療法では、前もって制吐薬を点滴、または内服することで吐き気を予防します。診療に携わる立場からみると、予想していたよりも吐き気がなかったといわれる患者さんが多い印象です。制吐薬としては、メトクロプラミド、ステロイドホルモン、5-HT3受容体拮抗薬、NK1受容体拮抗薬等を使用します。
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抗がん剤の副作用はどんな症状がありますか。
一般的な抗がん剤共通の副作用としては、骨髄抑制、吐き気、嘔吐、脱毛などがあります。骨髄抑制とは、血液中の白血球、赤血球、血小板(骨髄で生産される)が減少することで、それぞれ、①白血球の減少→抵抗力が下がって感染を起こしやすくなる②赤血球の減少→貧血③血小板の減少→出血しやすくなる。という症状が現れます。
個人差も大きいのですが抗がん剤によっては、消化管粘膜の障害(口内炎・下痢など)、腎障害、肝障害、神経障害などの副作用が現れることもあります。
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抗がん剤の副作用はどうして起こるのですか。いつ頃から起こりますか。
抗がん剤はがん細胞をやっつけるために使用しますが、多かれ少なかれ正常の細胞も傷つけてしまいます。正常な細胞が傷つくことで、上記のような副作用が生じます。副作用が起こる時期は使用する抗がん剤の種類や、患者さんの体質にもよりますが、一般的には吐き気、嘔吐、食欲不振などは抗がん剤治療の当日〜数日が最も現れやすいです。また、白血球の減少(感染)、血小板の減少(出血)、口内炎は数日から数週の間に、脱毛、赤血球の減少(貧血)は数週〜数か月の間に起こります。
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抗がん剤治療は入院が必要ですか。
これまで抗がん剤治療は入院して行うことが一般的でしたが、医療の進歩によって、外来通院でも安全にがん治療を受けることができるようになっています。患者さんは自宅で普通の生活を送りながら、最新のがん治療を受けることができます。当院では、2004年12月に外来化学療法室を開設し、それ以降、多くの患者さんに外来通院で抗がん剤治療を行っています。ただし、外来通院で治療ができるかどうかは、使う抗がん剤の種類やスケジュールによって、また患者さんの体調によって違いますので、ご希望の患者さんは担当医師、看護師にご相談ください。
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下痢の時はどうしたらいいですか。
自分でできることとしては、①腸管に刺激作用のある食べ物(香辛料、脂肪の多い食品、乳製品、食物繊維の多い食品、塩分の多い食品など)は避ける②下痢が続くと脱水になってしまうので、水分摂取(できれば吸収の良いスポーツ飲料)を心がける③腹部を冷やすことは避けて腹部を保温する。 などが考えられます。
軽い下痢の場合は、整腸剤や止痢剤を内服するのもよいと思います。ただし、1日4〜6回以上の強い下痢の場合は、担当医師や看護師に相談してください。下痢の副作用が生じやすい抗がん剤としては、イリノテカン(トポテシン(R)、カンプト(R))があります。
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吐き気がある時はどうしたらいいですか。
患者さん自身、ご家族ができることとしては、
① 無理せず食べられるものを探し、食事はゆっくりと時間をかけ、少量ずつ可能な範囲で食べる。
② 安静を心がけ、横向きに寝る。
③ においに敏感になっている場合には、花や香水などのにおいが強いものを避ける。
④ 音楽を聞いたり、テレビを見たりしてゆったりと過ごす。
というようなことが有効であると思います。
ただし、吐き気が強いとき、嘔吐を何度も繰り返すようなときには、脱水になったり、体内の電解質バランス(カリウム、ナトリウムなど)が崩れたり、栄養状態が悪化したりすることもあります。そのような場合には早めに主治医に相談し、制吐薬を追加で使用したり、点滴で水分を補うということが必要です。
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口内炎ができてしまったらどうしたらいいですか。
うがいや歯磨きにより口内炎を悪化させないこと、口の中を清潔に保つことが大切です。口内炎による痛みが強いときには、刺激の少ない生理食塩水でうがいをする、局所麻酔薬(キシロカインビスカス)の入ったうがい液を使用する、鎮痛薬を内服するといった方法があります。また、薄味、冷ましたもの、香辛料は控える、軟食にするといった食事の工夫をするのもよいと思います。 歯磨きには口腔内を傷つけないようにやわらかい毛の歯ブラシを使うこと、また毎食後に必ず歯を磨くことも非常に大切です。
口内炎を起こしやすい抗がん剤には、メトトレキサート、5-FU、エトポシド、シタラビン、シスプラチン、シクロホスファミドなどが挙げられます。これらの抗がん剤を使用される場合にはより気をつけてください。
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味やにおいを感じにくくなることがありますか。
化学療法後に、食事の味がしない、砂を噛んでいるような感じがする、などの症状が生じることはあります。ただしほとんどは一過性であり、しばらくすると元に戻ることが多いです。原因としては、抗がん剤による味を感じる味蕾(みらい)が障害されること、味蕾からの刺激を伝える神経が障害されること、唾液分泌の低下、亜鉛不足などが考えられています。
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抗がん剤治療後に熱が出たら、どうしたらいいですか。
一部の抗がん剤では投与直後〜数日の間に熱が出る副作用があるものがあります。その場合には、解熱剤を使用すればすみやかに解熱します。
問題は抗がん剤投与後約7〜14日ごろの発熱です。その時期の発熱は白血球が減少し抵抗力が低下したことよる感染が原因であると考えられます。抵抗力が低下しているため重篤になりやすく注意が必要です。38度を超える発熱(悪寒・震えを伴うこともある)、局所の発赤、腫れ、痛みなどの症状に気づいたら、医師の診察を受けてください。とくに、外来通院で化学療法を受けている方は、自分で感染の兆候を観察し早めに受診することが大切です。また、手洗い・うがい、マスクの着用などにより感染を予防することも大切です。
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抗がん剤治療中、食事に気をつけることはありますか。
化学療法中は食事に気を配り、十分な栄養を摂って感染に対する抵抗力をつけましょう。ただし、抗がん剤の副作用により食欲がないときなどは無理に食べようとせずに、以下のような工夫をして食事を楽しめるようにしましょう。
・朝、昼、夕の食事にこだわらずに、食欲のあるときだけ少しずつ食べる。
・食事の場所を変えるなど雰囲気を変えてみる。
・メニューを工夫して料理を楽しむ。
・家族や友人といっしょに食べる。
また、白血球が減少する抗がん剤投与後約7〜14日ごろには免疫力が低下しているため、生ものを食べることは感染につながる可能性があります。そのときには、火を通したものを食べるようにしてください。
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アレルギーが起こったらどうしたらいいですか。
ほとんどのアレルギーは抗がん剤の点滴開始直後〜24時間以内に起こります。とくに投与開始直後に現れることが多いです。症状としては、軽度の発疹、かゆみが出現する程度のものから、重篤な場合には、呼吸困難や血圧低下から命に関わる場合まであります。
治療中に体の違和感を感じた場合には、すぐに医師、看護師に知らせてください。
特にアレルギーの頻度が高く注意を要するのは、パクリタキセル、ブレオマイシン、メトトレキサート、L-アスパラギナーゼ、カルボプラチン、オキサリプラチンなどです。
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抗がん剤治療の後、子供はできますか。(男性)
精巣は抗がん剤に対する感受性が高く、精子数が減少、精子の運動性が低下し不妊の原因になることがあります。一般的には抗がん剤治療後1年程度で精巣機能が回復することが多いです。しかし抗がん剤の種類、投与量によっては無精子症が持続する場合もあります。精巣機能障害をきたしやすい抗がん剤としては、シクロホスファミド、プロカルバジン、シスプラチンなどが挙げられます。対応策として治療開始前に精子を保存するという方法もありますが、できる医療機関が限られており早めに主治医に相談してください。
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抗がん剤治療の後、子供ができますか。(女性)
治療終了後に妊娠、出産される方はいます。ただし、多くの抗がん剤治療では一過性に卵巣機能不全を引き起こしますし、治療時の年齢、使用した抗がん剤の種類、投与量などによってはそのまま卵巣機能が回復しない場合もあります。治療開始前に主治医に詳しく説明を受けてください。
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