九州大学病院のがん診療

胆道がん

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はじめに

胆道がん(胆嚢がん・胆管がん・十二指腸乳頭部がん)のわが国における罹患率は2013年で人口10万人あたり17.4人と推定されています。年間死亡者数は約2万人、全悪性新生物の約5%にあたり頻度はそれほど多くはありませんが、早期発見が難しく予後が悪いことが特徴です。胆嚢がんはやや女性に多く、一方胆管がん、十二指腸乳頭部がんは男性に多い傾向が見られます。治療は外科手術が第一選択ですが、早期の診断が難しいことから切除不能となることが少なくありません。全国集計による切除率は胆嚢がん69%、胆管がん70%、乳頭部がん89%、根治につながる治癒切除は胆嚢がん47%、胆管がん47%、乳頭部がん87%となっています。切除不能胆道がんに対する全身化学療法は、ゲムシタビンとシスプラチンの併用療法(GC療法)が標準治療として確立しています。また、ゲムシタビンとS-1の併用療法(GS療法)について、GC療法と同等の効果があるかどうか評価する全国多施設による臨床試験が終了しており、現在解析結果待ちです。

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