九州大学病院のがん診療

胆道がん

院内がん登録情報

2018年から2022年までに九州大学病院で治療を開始された胆道がんの患者さんは40例です。進行度別の患者さんの割合(図1)をみると、ステージⅠが10.0%、ステージⅡが12.5%、ステージⅢが32.5%、ステージⅣが45.0%となっています。
治療法をみると、ステージⅠは手術単独での治療となっておりますが、ステージⅡ・Ⅲでは手術に抗がん剤治療を追加することがあります。腫瘍が近くのリンパ節へ転移したり、肝臓や膵臓などの周囲臓器、大きな動脈や静脈まで直接肝臓や肺などに転移しているステージⅣの場合にはがんを切除するための外科的な手術は行われず、抗がん剤による治療が主に行われています(図3)。最近の胆道がん治療の特徴として、内視鏡的胆道ドレナージを併用しながら抗がん剤での治療が積極的に行われています。
図4は胆道がんのステージ別の生存曲線を示しています。

胆嚢 2018-2022年症例のうち悪性リンパ腫以外(悪性リンパ腫、肉腫等を除く)治療前・UICCステージ

UICCについて集計を行った。
※症例20:自施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例21:自施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
 症例30:他施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例31:他施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
※図4の生存曲線は全生存率として集計(がん以外の死因も含む)

図1 ステージ別症例数(症例20、21、30、31)

図2 ステージ別発見経緯(症例20、21、30、31)

図3 ステージ別治療法(症例20、21、30、31)
※重複あり

図4 Kaplan-Meier生存曲線(胆嚢)

乳頭部 2018-2022年症例のうち悪性リンパ腫以外(悪性リンパ腫、肉腫等を除く)治療前・UICCステージ

UICCについて集計を行った。
※症例20:自施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例21:自施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
 症例30:他施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例31:他施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
※図4の生存曲線は全生存率として集計(がん以外の死因も含む)

図1 ステージ別症例数(症例20、21、30、31)

図2 ステージ別発見経緯(症例20、21、30、31)

図3 ステージ別治療法(症例20、21、30、31)
※重複あり

図4 Kaplan-Meier生存曲線(乳頭部)

肝門部 2018-2022年症例のうち癌腫のみ(悪性リンパ腫、肉腫等を除く)治療前・取扱い規約ステージ(胆道癌取扱い規約第7版)

取扱い規約について集計を行った。2021年に大きな改訂があったため、2018年-2020年症例を第7版のステージに読み替えて集計をしている。
※症例20:自施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例21:自施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
 症例30:他施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例31:他施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
※図4の生存曲線は全生存率として集計(がん以外の死因も含む)

図1 ステージ別症例数(症例20、21、30、31)

図2 ステージ別発見経緯(症例20、21、30、31)

図3 ステージ別治療法(症例20、21、30、31)
※重複あり

図4 Kaplan-Meier生存曲線(肝門部)

遠位胆管 2018-2022年症例のうち癌腫のみ(悪性リンパ腫、肉腫等を除く)治療前・取扱い規約ステージ(胆道癌取扱い規約第7版)

取扱い規約について集計を行った。2021年に大きな改訂があったため、2018年-2020年症例を第7版のステージに読み替えて集計をしている。
※症例20:自施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例21:自施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
 症例30:他施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例31:他施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
※図4の生存曲線は全生存率として集計(がん以外の死因も含む)

図1 ステージ別症例数(症例20、21、30、31)

図2 ステージ別発見経緯(症例20、21、30、31)

図3 ステージ別治療法(症例20、21、30、31)
※重複あり

図4 Kaplan-Meier生存曲線(遠位胆管)