九州大学病院のがん診療

造血器悪性腫瘍

院内がん登録情報

2018年から2022年に九州大学病院をはじめて受診され、造血器悪性腫瘍の治療を当院で行った患者さんは、1,034例でした。内訳は下図の通り、登録数の多い順に①悪性リンパ腫②白血病(骨髄異形成症候群を含む)③多発性骨髄腫となります。年齢層では60歳〜79歳の患者さんが最多ですが、当院は造血細胞移植・CAR-T細胞療法実施数で全国屈指の施設であることから、若年の患者さんも広くご紹介頂いております。図4に疾患別の生存率をお示しします。患者さんの状況に応じ、適切な治療方法(放射線照射・全身化学療法・造血細胞移植・免疫細胞療法など)を選択し、多職種連携の高度なチーム医療を提供することで、様々な造血器悪性腫瘍に対して良好な治療成績が得られています。

用語解説
化学療法 : 化学物質によってがんや細菌その他の病原体を殺すか、その発育を抑制して病気を治療する方法

造血器悪性腫瘍 2018-2022年症例

※症例20:自施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例21:自施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
 症例30:他施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例31:他施設で診断され、自施設で初回治療を継続(経過観察も含む)
※図4の生存曲線は全生存率として集計(がん以外の死因も含む)

図1 悪性リンパ腫(症例20、21、30、31)

図2 白血病など(症例20、21、30、31)

図3 血液腫瘍組織型(症例20、21、30、31)

図4 Kaplan-Meier生存曲線(造血器悪性腫瘍)