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肝がん

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肝臓がんの原因を教えて下さい。
肝臓は本来癌ができにくい臓器です。ところが、肝炎が持続する(慢性肝炎・肝硬変)と、肝臓に癌が発生する可能性が高くなります。日本における慢性肝炎のほとんどはC型肝炎ウイルスとB型肝炎ウイルスによるものです。アルコール単独による癌の発生頻度は少ないのですが、肝炎ウイルスに感染している人が飲酒をすると、発癌率が高くなることが知られています。治療により、肝炎ウイルスが消えてもがんができる事があるため、経過観察が必要です。また、最近糖尿病や肥満に伴う肝臓がんが増加しています。
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肝臓がんにはどのような症状がありますか。
肝臓の癌は、初期には全く無症状であることが普通です。癌が拡大して、肝臓全体の働きを損なうようになると、浮腫・黄疸・腹水・神経症状(肝性脳症)などの症状を起こすようになります。癌が、肝臓の中の大きな血管(門脈)内に進展すると、食道静脈瘤が悪化して破裂することもあります。
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肝臓がんの早期発見の方法を教えてください。
早期の肝臓の癌は無症状ですが、発癌の可能性のある人が限られているため、定期的に検査を行うことによって早期発見が可能です。肝炎ウイルスに感染している、あるいは慢性肝炎・肝硬変と診断されている方は、数ヶ月ごとに超音波検査と腫瘍マーカー(AFP・PIVKAII)を測定することが必要です。
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肝臓がんの予防法はありますか。
肝炎ウイルスの増殖を抑制する薬を使うことによって、発癌率が低下することが証明されています。C型肝炎ウイルスは高確率で治癒する事が可能となりましたが、肝炎ウイルス消失後もがんの発生が報告されています。ウイルスを除去できなくても、肝炎の活動性を抑制することによって、発癌率は低下します。逆に、肝炎ウイルス感染者の飲酒は発癌率を上昇させます。肥満・糖尿病を放置しない事も重要です。
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C型肝炎と診断されています。肝臓がんになりやすいと聞きました。どうしたら良いですか。
C型肝炎の場合、肝炎が持続して肝硬変に近づくほど発癌率が上昇します。従って、肝機能検査で異常が見られる場合、治療をおすすめします。最近では高確率でウイルスを完全に除去できるようになりました。
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肝臓がんにはどのような種類がありますか。
成人に発生する肝臓癌には、肝細胞癌と胆管細胞癌があり、日本では95%が肝細胞癌です。肝細胞癌は、肝炎ウイルス感染者に発生することが多いですが、胆管細胞癌は、非感染者に発生することも珍しくありません。
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肝臓がんには、どのような治療法がありますか。
肝硬変がそれほど進行しておらず、病変部分を切除しても肝臓の機能が保たれると判断される場合は、外科手術(肝切除)の適応になります。肝硬変が進行していて、切除が困難な場合は、肝動脈塞栓術や局所療法(エタノール注入療法・ラジオ波焼灼療法)が行われます。癌が多発している場合には、抗癌剤を肝動脈内に注入する持続動注療法が行われることがあります。肝機能が不良で一般的な治療に耐えられない場合、肝移植も検討されます。
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肝臓がんの外科手術はどのようにするのでしょうか。
肝臓は門脈、肝動脈、肝静脈といった太い血管が網の目状に張りめぐらされています。そのため肝臓を切除する手術は出血をいかに少なくするかが大きなポイントです。最近は肝臓を切除するための専用の器械の進歩や切除方法の技術的な向上により、ほとんど出血がない状態で肝臓を切る事が出来るようになりました。また、腫瘍の場所にもよりますが、お腹に大きな傷を残さない腹腔鏡手術も行われるようになってきました。
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肝臓がんの局所療法とはどのようなものでしょうか。
局所療法は、超音波で癌を描出し、癌部に針を穿刺して癌細胞を壊死させる治療法です。純度の高いエタノールで癌細胞を壊死させる方法(エタノール注入療法)と、電磁波で発生する高熱を利用して癌細胞を壊死させる方法(ラジオ波焼灼療法)があります。それぞれに長所・短所があるので、状況によって使い分けられています。
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肝臓がんの治療後には何に注意したらいいですか。
肝臓の癌は、再発率が非常に高いことが知られています。従って、早期に再発を発見するために、定期的に受診して、血液検査・超音波検査を受けることが必要です。肝炎ウイルスの活動を抑制することで再発率は低下しますから、抗ウイルス治療を行う場合があります。
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肝臓がんが再発してしまった場合には、どのような治療法がありますか。
再発した場合でも、肝臓の予備力が充分保たれていれば、再手術が行われることがあります。外科治療ができない場合は、肝動脈塞栓術や局所療法・持続動注療法が選択されます。また、肝移植も一つの選択肢です。
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