九州大学病院のがん診療

多臓器腫瘍

はじめに

がんの治療は大きく、内科的治療(抗がん剤、内視鏡治療)、外科的治療(手術)、放射線治療に分かれます。これら各治療は刻々と進歩しています。例えば、抗がん剤では、免疫チェックポイント阻害薬が様々ながん種で使用可能になってきています。外科治療では、鏡視下手術、さらにロボット手術の適応が広がっています。放射線治療では、三次元原体放射線治療、IMRT(強度変調放射線治療)など高精度な治療が可能となっています。また重粒子線治療も行われます。これら進歩する各治療法が融合することで、より良い治療法につながります。本多臓器部会は、多数の診療科より構成されています。本部会は、各診療科の知、技術が共有され、融合することでより良い治療につながることを目的としています。

関係診療科・部門

内科(血液・腫瘍・心血管内科、消化管内科)、外科(消化器・総合外科、臨床・腫瘍外科)、放射線科、泌尿器・前立腺・腎臓・副腎外科、顔面口腔外科、病理診断科、薬剤部、九州大学がんセンター、看護部

当部会での検討内容

本部会は、毎月第一週の金曜日朝に定期開催致しています。内容として、患者さんの治療方針の検討、各診療科からの最新の治療法の情報共有、新しい治療法についての議論などを行っています。本部会で検討が必要な患者さんがいらっしゃる場合には、他金曜日にも臨時開催致しています。

まとめ

本部会で各診療科の知、技術が融合することで、患者さんにとってより良い治療につながることを目指しています。
用語解説

免疫チェックポイント阻害薬 : 免疫療法のひとつ。がん細胞により抑制されていた免疫機能を活性化させる
IMRT : 腫瘍の形状に合わせた線量分布を形成することで、正常組織の被ばく線量をより低減し腫瘍部分に集中的に照射することができる照射方法