がんセンターについて

部門紹介

緩和ケアチームの沿革

2006年 6月23日
「がん対策基本法」成立
10月
外来化学療法室で外来化学療法中のがん患者の緩和ケア診療開始
2007年 4月1日
「がん対策基本法」施行
中央診療施設として九州大学病院がんセンター開設
九州大学病院がんセンター下部組織として緩和ケアチームが組織上明文化
5月
入院患者の緩和ケア診療を開始
6月15日
「がん対策推進基本計画」策定
2008年 2月8日
厚生労働省から福岡県の都道府県がん診療連携拠点病院に指定
4月
緩和ケアチーム強化
専従医師、専従看護師、臨床心理士による専従チームでの活動開始
7月
緩和ケアチーム病棟総回診開始
10月
緩和ケアチームへ薬剤師が加入
2015年 4月1日
緩和ケアセンター開設

緩和ケアチームの理念

  • 私たちは、主にがん診療を受けておられる患者さんやご家族の病気に伴う身体的症状や精神的症状を早期から緩和するように努めます。
  • 私たちは、患者さんやご家族が自分の意思に基づいてできる限りその人らしく尊厳を持って生活できるように支援します。
  • 私たちは、地域との連携を図り、継続性のある医療をもって緩和ケアの普及と向上に貢献します。

緩和ケアについて

緩和ケアは、“体のつらさ”や“心のつらさ”を和らげ、患者さんやご家族にとって可能な限り良好な生活の質(Quality of life)を実現・維持することを目指しています。
がんに伴い痛みや吐き気、体のだるさなどの症状がみられることがあり、治療の継続を妨げることがあります。同時に眠れない、不安、気持ちの落ち込みなどの症状は、時として体のつらさ以上に、治療の大きな障害となることがあります。
従来はがんに対する治療が終了してから緩和ケアが開始されることが多くありましたが、現在はがんと診断されたときからがんに対する治療と並行して緩和ケアをおこないます。緩和ケアはがん治療を安心して続けられ自分らしく過ごしていくための大切な医療です。

緩和ケアチーム各職種とその役割

がんセンター緩和ケアチームは、以下のメンバーで活動しています。それ以外にも様々な診療科の医師、看護師、薬剤師、社会福祉士、管理栄養士など多くの職種が互いの知識・経験を共有し、専門性をもってチーム医療に取り組んでいます。

医師

山浦 健(麻酔科蘇生科科長)、福德 花菜、森崎 悠紀子 
身体症状緩和
痛みや呼吸苦などの身体のつらい症状を和らげられるようお手伝いをします。チームメンバーや主治医の先生、メディカルスタッフと情報を共有し、協力しながら、患者さんが少しでも苦痛なく過ごせるようにサポートします。
精神症状緩和
眠れない、不安、気持ちの落ち込みなどのこころのつらい症状を少しでも和らげられるようお手伝いをします。直接的な関わりとともに、精神的ケアがチームとして実施されるようにケアに関わるスタッフと協力して症状の緩和に努めます。

薬剤師

池田 宗彦
安心して薬剤を使用してもらえるように、患者さんやご家族に使用薬剤の効能、副作用、服薬上の注意点などに関する説明を行います。また、診療に関わる医療スタッフへ薬学的情報を提供し、効果的で安全な薬物治療の実施を支援します。

看護師

熊谷 知子、廣瀬 亜由美
患者さんやご家族とのコミュニケーションを図り、意向に沿った看護援助が行えるように努めます。また病棟スタッフやメディカルスタッフとも連携し、患者さんが安全、安心に診療でき、安楽な療養生活を送ることができように、質の高い看護を提供します。

公認心理師

嘉数 みなみ
がんが疑われてからの不安や戸惑い、告知後の心の反応、治療や今後の生活・人生の過ごし方について、一人ひとり異なる心の状態や考え方、選択への過程があります。
その過程において、その人らしく考え、選択していけるよう、患者さんやご家族の心理支援を行います。

活動形態

  1. 主に、当院入院中、外来通院中のがん患者さんとご家族を対象として活動しており、主治医やメディカルスタッフと連携をとり、協力しながら症状の緩和を目指します。
  2. 緩和ケア病棟はもっておりません。

痛みの緩和ケア外来

担当 福德 花菜
曜日 火、金曜日
時間 10:00-12:00

こころの緩和ケア外来

眠れない、不安、気持の落ち込みなど
担当 森崎 悠紀子
曜日 月、木曜日
時間 10:00-12:00

受診方法

緩和ケアチームの支援をご希望の方は、主治医、担当看護師にご相談ください。診療科スタッフと協力して症状の緩和に努めます。