九州大学病院のがん診療

腎がん

院内がん登録情報

腎臓がんのステージ(病期)は、がんの大きさや転移の有無などから下記のように分類されます。

I期→腫瘍は直径7.0cm以下で腎臓内にとどまっており、リンパ節転移や遠隔転移はない。

Ⅱ期→腫瘍は直径7.0cm以上だが腎臓内にとどまっており、リンパ節転移や遠隔転移はない。

Ⅲ期→腫瘍は腎臓内にとどまっており、遠隔転移はないが、リンパ節転移がある。もしくは、腫瘍は腎静脈に伸びている、または腎臓周囲の脂肪に広がっているが腎筋膜(ゲロタ筋膜)にとどまり、遠隔転移はない。

Ⅳ期→腫瘍は腎筋膜を越えている。もしくは遠隔転移がある。

当院に初診された方の約4/5(84%)が転移のない状態で治療を受けておられ(ステージ別症例数)、近年では他の疾患の検査、健診や人間ドッグで早期に発見される癌が増えています(ステージ別発見経緯)。転移が無いステージI、Ⅱ期で発見された方の5年の生存率は90%程度です(Kaplan-Meier生存曲線)。また、転移がある場合でも、癌の量を減らすことによって生存期間が長くなる可能性が報告されており、腎臓のがんを摘出した後に転移に対し薬物治療を行う場合があります(ステージ別治療法、ステージⅣ)。

腎 2007-2018年症例のうち悪性リンパ腫以外治療前・取扱い規約ステージ

取扱い規約について集計を行った。
※症例2:自施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
 症例3:他施設で診断され、自施設で初回治療を開始(経過観察も含む)
※図4の生存曲線は全生存率として集計(がん以外の死因も含む)

図1 ステージ別症例数
(症例2、3)

図2 ステージ別発見経緯
(症例2、3)

図3 ステージ別治療法
(症例2、3)

図4 Kaplan-Meier生存曲線
(腎)

用語解説
病期 : 疾病の経過をその特徴によって区分した時期
悪性リンパ腫 : リンパ系組織から発生する悪性腫瘍