希少がん治療への取組み

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MASTER KEY プロジェクト〜希少がん治療への取り組み

はじめに

希少がんは、まれながん全てを意味する言葉です。
希少がんに分類されるがんは沢山あり(骨肉腫、軟部肉腫、消化管間質腫瘍(GIST)、神経内分泌腫瘍、小腸がん、腹膜がん、原発不明がん、脳腫瘍、眼腫瘍、胸腺腫瘍、中皮腫、腺様嚢胞がん、小児がん全般など)、個々の種類のがん患者さんの数は少ないですが、全てを合わせると1年間に発生するがん患者約100万人の2割程度を占め、希少がん全体となるとまれではありません。

当院では、多くの希少がんの患者さんが治療を受けられています。希少がん個々はまれであるために、頻度が高いがんに比べ、臨床情報や標準治療が少なく、新たな治療法の開発も遅れています。
もこの状況を打開したいと考え、様々な取り組みを行っています。まれながんという言葉を聞くと、患者さんやご家族は不安を強く感じられると思います。当院は、希少がん患者さんが安心して治療を受けられるように、より充実した院内連携、院外連携を構築し、さらに患者さんの治療の機会、選択肢を増やせるように治療法の開発に積極的に取り組んでいきます。

これらの取り組みを通じ、日本の希少がん医療を支える施設の一つになることを目指しています。

当院の希少がんの診療体制

希少がん診療は、手術、抗がん剤治療、放射線治療、病理診断、ゲノム医療など各専門家が連携し方針を検討することが重要です。
当院にはあらゆる診療科、部門がそろっており、がん診療の連携の場として、がん診療臓器別部会があります。

2018年8月には骨軟部腫瘍部会と併設される形で、新しく希少がん部会が設立されました。
希少がん部会の使命は、希少がん診療の院内の安定した連携に留まらず、ゲノム医療を円滑に希少がん診療に導入することや、また日本や世界中における希少がんの情報を共有し、当院の希少がん診療、治療開発を発展させることにあります。

MASTER KEY プロジェクトについて

当院は、希少がんの研究開発およびゲノム医療を推進する、産学共同プロジェクトであるMASTER KEY プロジェクトに2019年4月1日より参加しています。

本プロジェクトは、国立がん研究センター中央病院が中心となり2017年5月に開始されました。
プロジェクトは、レジストリ研究と副試験の2つのパートに分かれます(図)。レジストリ研究では、これまでまとまった臨床情報が蓄積されてこなかった希少がん患者さんの大規模なデータベースを蓄積することで、分子生物学的な評価指標(バイオマーカー)を含めた希少がんの特性を明らかにすることを目的とします。
また、本プロジェクトでは複数の臨床試験(副試験)が実施されますが、レジストリ研究に登録された患者さんは、個別のバイオマーカーの結果に応じて最適な副試験に紹介される機会を得ることができます。
個々の希少がんは、患者さんの数が少ないためまとまった臨床研究を行うことが困難ですが、本プロジェクトではがん種によらず、バイオマーカーの結果に応じて最適な新規薬剤を選択することで、効率的に研究開発を進めることができると期待しています。

本プロジェクトは、臨床研究を通じて希少がん患者さんに、より早く、より多くの新薬を届けることを目標にします。

当院のMASTER KEY プロジェクトの進捗状況

お問い合わせ先

092–642-5890

九州大学病院がんセンター内
MASTER KEYプロジェクト事務局

受付時間 9:00~17:00 月~金曜日(土・日・祝日は除く)

 

現在、当院通院・入院中の患者さんを対象に開始しております。
他の病院を受診中の場合は、まず主治医にご相談下さい。