九州大学病院のがん診療

皮膚がん

Q&A

  • 皮膚がんにはどのような種類がありますか。
    基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫、乳房外パジェット病、血管肉腫、隆起性皮膚線維肉腫、皮膚リンパ腫、汗腺癌などがあります。
  • 皮膚がんの症状を教えてください。
    初期ではシミやホクロ、湿疹などのように見え、自覚症状はありません。進行すると出血、潰瘍、悪臭などを伴うことがあります。
  • 足のうらのほくろが気になります。どうすればいいですか。
    皮膚科を受診して下さい。専門医の診察により、ホクロと悪性黒色腫を見分けることができます。
  • 皮膚がんの予防について教えてください。
    現在はっきりしている皮膚がんの原因は紫外線のみです。小児期からの紫外線防御が重要だと考えられています。
  • 皮膚がんの検査にはどのようなものがありますか。
    ダーモスコピー検査では、特殊なルーペのような器具で病変の色素や血管の状態を調べます。痛みは全くありません。皮膚生検では局所麻酔下に病変の一部を切除し、病理標本を作成し顕微鏡で観察します。
  • 皮膚がんの治療には、どのような治療がありますか。
    基本は手術により治療します。すでに転移をしていて手術ができない場合は、抗がん剤治療、放射線療法、免疫療法を行います。
  • 皮膚がんの手術療法について教えてください。
    病変を正常な皮膚を含めて十分な深さで切除します。切除した後は植皮や皮弁で再建します。腋窩や鼠径などにリンパ節転移がある場合は、リンパ節郭清を行います。
  • 皮膚がんの化学療法にはどのような方法がありますか。
    皮膚がんの種類、特性によってさまざまな抗がん剤を使い分けます。また悪性黒色腫の一部や血管肉腫などでは分子標的治療薬も使うことがあります。
  • 免疫療法は皮膚がんに効果がありますか。
    悪性黒色腫に免疫チェックポイント阻害薬といわれる、生体が持っているがんに対する抵抗力を高める薬を使用します。有効な患者さんでは、長期間効果が続くことが期待されます。
  • 皮膚がんの放射線療法について教えてください。
    有棘細胞癌や血管肉腫など、放射線が比較的有効な皮膚がんには放射線療法を行うことがあります。